アメリカのPT国家試験 体験記 Vol.4 試験勉強

【試験勉強(2016年秋~2017年春)】

約6ヶ月の勉強期間で国家試験に臨みました。国家試験対策のテキストを開いて1問目を解いた時のことは忘れられません。選択肢4つ、全て知らない単語でした。2015年夏からずっと病院のリハビリ室でボランティアスタッフとして勤務し(このボランティア勤務については別の機会に書けたらと思います)、特に整形外科の頻出単語には馴染んできた所でしたが、最初の4ヶ月は勉強が本当に苦しく、1日でこなせる問題が2題という日もありました。こどもが0歳から2歳になる時を過ごしてきたことで、落ち着いて集中して勉強に取り組む能力がとても落ちていたように思います。

アメリカの国家試験は日本と大きく異なり1年に4回受験日があります。1年に3回まで、生涯で6回受験できますが、2016年時点で「2018年以降いかなる州から受験する場合もTOEFL必須(総合スコア89点、speaking26点!)」と発表されていました。(2017年この方針は変更され、2020年から総合スコア89点、speaking24点と発表されています。) 最初の受験予定は2017年4月。その年はあと7月、10月と2回受験日があります。なんとしても2017年度中の3回で受からないとまたTOEFL地獄が… と本当に気持ちが追い込まれました。日本のPT敎育では習わない内容もあり、未習分野は対策テキストの読み込みとweb上で分かりやすい資料(日英両方)を探して内容を理解するのにとても時間がかかりました。特に時間を要したのは、褥瘡ややけどに対するドレッシング、顎関節、生殖器や妊娠に伴うリスク管理、リンパ浮腫の治療についてです。また物療や小児分野は日本語の記憶もはるか彼方で英語になると完全に未知の領域でした。

苦しかった最初の4ヶ月は、「問題に取り組む→答え合わせ→該当分野の日本語資料で勉強→英語で再度同じ内容を勉強」という形で日本語の知識を置き換えていく感覚で取り組みました。そのうち少しずつですが日本語資料の割合が減っていきました。唯一、日本に居たときから英文献を読むことが多かった呼吸循環系についてのみ、最初から英語のみで勉強することができました。1冊の対策本(600題)を終えるのに4ヶ月かかり、その後大学の後輩がブログで紹介していた、対策本出版社が主催する2日間の試験対策講座(https://www.therapyed.com/physical-therapy/prep-class/register-for-a-course)を受講しました。一応全範囲の勉強をした上でこの講座に臨んだので、問題文が分からない、単語が分からないということはごく少なく、いかに時間をマネジメントしてミスを減らすかというコツを得られたように思います。加藤君のブログでも触れられていますが、アメリカの国試は4つの選択肢からの1択で、5つ選択肢がある(うち2つ正答を選ぶものもある)日本よりも確率的には正答しやすい作りです。問題は暗記・知識重視系ではなく「臨床でベターな判断ができるか」を問う内容であるように感じます。気持ちよく「これで合ってそう」と確信できる問題が少なく、臨床経験が多いほど正答し易そうだとも感じました。それを新卒生達が高い正答率で乗り越えていくのはすごいなあと思います。

〈試験勉強タイムライン〉
2016年11月  対策本1冊目開始→正答率50%前後をウロウロ
2017年2月   対策本出版社主催、2日間の試験対策講座受講
※PT学科がある地元大学の生徒達に混じって良い刺激を受けました!
2017年2月末  対策本2冊目開始→正答率70%くらい
2017年3月末  対策本2冊の2巡目開始→正答率90%前後
試験1週間前  公式模試PEAT→70%後半~80%前半(合格:60%後半~75%)
2017年4月末  NPTE(1週間後合格が分かる)

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